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2016年5月

2016年5月20日 (金)

旧車の罠

ある程度古い車両の整備をしていると、

やはり、近代的な車両では余り起こらないトラブルが起こっています。

キャブボディの磨耗
1

キャブボディの磨耗によって
スロットルバルブとボディの間に隙間が出来て、
そこからのエアーの吸い込みと、
スロットルバルブの座る位置が変化することにより、
パイロットポートがスロットルバルブに塞がれている状態。

アイドリング不安定や、
過渡特性の著しい悪化などが起こります。

キャブインナーパーツの破損

2
古い故に、色んな人の手が入って来ているので、
人為的な破損が見受けられる事も多々あります。

これは一目瞭然で折れ曲がっていたので解かりやすいですが、
自然発生する故障じゃない場合、
トラブルシューティングが難しい事もあります。

スイングアームピボット部のベアリング大破
Rimg0003

一般的に余り手入れされない部分の破損。

とはいえ、
余り手が入ってない事は想像に難くない部分ですし、
チェックも比較的容易なので、そこまで困らない修理ですが、
粉々になったベアリングを抜くのが一番の難関かもしれません。

その他では、
電装系のトラブルなどが旧車に多い話かもしれませんが、
これも現象が目の前で起こってくれない場合などは、
なかなかにトラブルシューティングが難しい事もあります。

何にせよ、ひとつずつ解決していくしか道はありませんね。

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