修理・レストア

2019年2月23日 (土)

Z1000J

どうも、こんにちは。

ブログの存在を完全に忘れておりました。

Z1000J レストア作業完了。

Z1000j



どうしても旧車の修復には、紆余曲折がありまして、
この車両も例に漏れず、なんだかんだと手を入れました。



長く元気に走って貰えると嬉しいです。

2016年10月 3日 (月)

CL125

なかなかに旧い車両が入庫しました。

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マフラーが特徴的なCL125です。

今となっては125ccという排気量で二気筒というのは珍しいですね。

当店の在庫車両となりますが、
修復を行っていきますので販売価格は未定です。

時代の流れで現存車両は少なくなっていますので、
折角なので起こしてみます。

気になる方は、お問い合わせ下さい。

2016年8月 4日 (木)

Z1 クラッチトラブル

毎日暑くて死にそうですが、
皆様はお元気でしょうか?

旧車の代名詞?Z1です。

クラッチがおかしいので分解してみると、
センターロックナットが緩んでいました。

お客様は関東のショップから購入。
その際、エンジンO/Hも同時に依頼していたらしいので、
締め忘れですかね?

目視で浮いている程に緩んでいるのは怖いですね。

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幸いにも、

スプラインへの大きなダメージは見受けられなかったので、
ミッションの修理には至らずに済みましたが、
こういうものを見ると、他の部分も不安になるのも事実。

他人事では無いですね。
これを見て、私自身もより一層気を引き締めたいと思います。

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フリクションプレートは、
緩んだための衝撃だと思われますが、
しっかり割れておりました。

気持ち悪いので、
フリクションプレートもクラッチプレートも全部交換しておきました。

若干、歪みも出てましたしね。

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ついでに電装トラブルも修理。

購入してからは日が浅いようですが、
いつ買っても旧車は旧車です。
作られてからの時間を考慮するべきで、
いつ購入したかは余り関係ないと思います。

トラブルの芽を早めに摘んでいくしか無いですね。

2016年5月20日 (金)

旧車の罠

ある程度古い車両の整備をしていると、

やはり、近代的な車両では余り起こらないトラブルが起こっています。

キャブボディの磨耗
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キャブボディの磨耗によって
スロットルバルブとボディの間に隙間が出来て、
そこからのエアーの吸い込みと、
スロットルバルブの座る位置が変化することにより、
パイロットポートがスロットルバルブに塞がれている状態。

アイドリング不安定や、
過渡特性の著しい悪化などが起こります。

キャブインナーパーツの破損

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古い故に、色んな人の手が入って来ているので、
人為的な破損が見受けられる事も多々あります。

これは一目瞭然で折れ曲がっていたので解かりやすいですが、
自然発生する故障じゃない場合、
トラブルシューティングが難しい事もあります。

スイングアームピボット部のベアリング大破
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一般的に余り手入れされない部分の破損。

とはいえ、
余り手が入ってない事は想像に難くない部分ですし、
チェックも比較的容易なので、そこまで困らない修理ですが、
粉々になったベアリングを抜くのが一番の難関かもしれません。

その他では、
電装系のトラブルなどが旧車に多い話かもしれませんが、
これも現象が目の前で起こってくれない場合などは、
なかなかにトラブルシューティングが難しい事もあります。

何にせよ、ひとつずつ解決していくしか道はありませんね。

2015年10月22日 (木)

ラビット S301

Ra1

 
長期不動車が修理依頼で入庫です。 
(写真は作業後の車両です)
 
あらゆるワイヤーが固着して、
ベアリングもあちらこちらが固着して、
燃料系もタンクからキャブまで終わってて・・・。
 
Ra2
 
ワイヤーなどの入手は難しいと思われますので、
アウターは洗浄して再利用、インナーワイヤーを作ります。
 
ワイヤーエンドの処理も色々な方法がありますが、
今回は純正に倣って、T字に割ってのハンダ付け。
 
Ra3
 
 
はみだしたワイヤーとハンダを綺麗に処理して出来上がり。
 
アクセル、クラッチ、ブレーキ、シフトチェンジもワイヤー式なので、
何本もワイヤーを作ることになりますが、
作ればなんとかなる部品は、ある意味で気が楽と言えるかもしれません。

エンジンそのものは絶好調で、
加速、最高速、共に申し分なくとても驚きでした。

2015年4月 8日 (水)

トライアル

Tri

珍しいバイクです。
競技車両の中でも殊更に稀かもしれません。
山とか岩とか登るバイクですが、
乗り手の腕前があればこそです・・・(笑)
Tri1
エンジンガードが付く部分ですが、
フレームにパカっとクラックが入っています。
溶接して埋めた後に、
ヘリサートを打ち込みましたが、
とにかくエンジンガードをぶつけまくる競技なので、
どこまで耐えれるのやら?
武運長久をお祈りしております。

2015年3月13日 (金)

GL400

エンジン積み替えです。
Dscn9020
走行距離60000km超えでした。
圧縮は低く、各部の打音も出ており、
O/Hも考慮しましたが、
ピストンはおろか、ピストンリングやガスケットすら廃盤でした。
もちろん、バルブやクランク廻りも廃盤。
シリンダーはケース一体でボーリングが困難。
そもそもピストンが無いのですが・・・。
全てに手を入れるのは現実的な費用では無くなるので、
走行距離の少ないエンジンを探して積み替えとなりました。
積み替えた後のエンジンを検証のため分解してみます。
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フライホイールに突き刺さってるのは、
サイズの合う特殊工具が無かったため、
旋盤で丸無垢材にネジを切ったお手製工具です。
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当たり幅が2mmを超えていました(笑)
そしてシート接触面はかなりの段が付いており、
カーボン特盛りです。
一言で言うなら終わっているバルブ。
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シートのカーボン噛み込みがすさまじく、
低い圧縮も納得の有様です。
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メタルにも線状の傷が。。。
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ピストンスカート部にも傷が・・・。
ボコボコに溝(傷)が付いていますが、
写真に撮ると多少は綺麗に見えてしまいます(笑)
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天然カーボンコーティング。
他にも、カム、スリーブ、クランクジャーナル、クラッチ、ミッション、
あらゆる部分が磨耗、損傷しておりました。
こんな様子ですが、
走行距離60000km超えで、発売当時から約40年?
速度が出なくなっていたとはいえ、
これでも走ってたのは技術力でしょう。
さすがのホンダブランドですかね?
積み替えたエンジンは10000km強らしく、
加速も吹けあがりも良かったですが、
車両の年式を考えると、
今後はますます状態の良い物の入手が難しくなります。
色々と悩ましい事ですが、
今後も大事に乗って頂けると嬉しいです。

2014年2月25日 (火)

溶接&切削

タイトルで若干のネタバレしておりますが、

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溶接でモリモリ肉盛り

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全景?

正体はZ1000のポイントベースです。

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そして切削して完成。

画像でお気づきの方も居られると思いますが、

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旋盤を再び購入しました。

以前、所有していた旋盤は、

5尺旋盤でちょっと大きかったんですよね。

なので、今回は滝澤の4尺旋盤。

TSL-550にしました。

小さいのにすごいやつです。

頑張って貰います。

2014年1月27日 (月)

クリアランス 

遅ればせながら、

明けましておめでとうございます。

遅すぎますね。ごめんなさい。

今年の抱負は「禁煙」です。

バイクと無関係ですが、頑張ります。

という訳で、近況報告です。

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GL400バルブクリアランスの調整。

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旧い物はノック面が荒れてて、

何をしても音が消えない場合もありますので、

アジャストスクリューも新品に交換することになりました。

理想はバルブ、ロッカーアーム、プッシュロッドも換えたいところですが、

それはいつかのオーバーホールの時に・・・。

ヘッドカバーが汚かったので、

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ついでに綺麗にしておきました。

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シックな仕上がり。

そして別車種ですが、

エンジンが掛からなくなったとの事で入庫。

スパークプラグのトラブル。

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パッと見て分かりますかね?

碍子と電極が接触しております。

中で碍子が折れて落ちてきて、

接地電極に引っかかって止まっています。

危ない危ない。

頼みますよ。DEンソーさん。

落ちてた場合、

エンジンが死んでいた可能性が大きいです。

今回はなんとかセーフでしたが、

同一プラグを使うとまた起きる可能性もあるので、

吟味して別のプラグをチョイスしておきます。

2013年8月 1日 (木)

レクチファイア製作

40年くらい前のSUZUKI RE5

車検の時に判明したのですが、

充電電圧がまるで無し。

調べた結果、レクチファイアのパンクでした。

よくある事ですが、部品はもちろん廃番になっております。

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致し方ないので、製作する事にしました。

GT系とパーツが似てるらしいのですが、

エンジンはまるで違いますし、電装系は?

流用は怪しいところなので作るほうが確実ですね。

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各ダイオードを接続して、

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ギボシもしっかり半田付けします。

ここの導通が悪いと熱が掛かります。

純正でもカシメが甘いものは焼けていたり、

酷いものはカプラーが溶けていたりします。

念のため、半田付けで有効面積を稼ぎます。

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新旧比較の図。

レクチファイアの壊れる大半の理由は熱なので。

製作したものは、出来るだけ大きなヒートシンクを使い、

ダイオードはシンクに直付けして熱対策してあります。

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ちゃんと充電電圧が上がってきました。

大きなヒートシンクのお陰で、

手で触っても全然熱くなっていません。

これでしばらくは大丈夫でしょう。